ストリーミング音楽配信「Spotify」がフリーミアムモデルで爆走中

日本では、サービスインしてないものの、無料の音楽ストリーミングの「Spotify（スポティファイ）」が１３年現在、2000万人を超えるユーザーをかかえる世界最大手のサービスとなったようだ。
　06年夏にスウェーデンで創業され、08年10月にサービスを開始。操業から1年半でヨーロッパで800万人を獲得。１１年にアメリカ、１２年にアメリカと１３カ国で展開するなど急成長した化け物サービス。
　人気の秘密は、広告がつくものの無料で2,000万曲を楽しめる点。それは美味しい。スマフォ時代に入り、ストリーミング型のものでもストレスなく楽しめたのも大きいようだ。

違法ダウンロードを駆逐する切り札!?
世界の音楽ダウンロードのうち、合法ダウンロードはたった5%（IFPI 2008年調べ）。iTunesは音楽を救えなかった。代わりに注目を浴び始めたのが、フリーミアムモデルのストリーミング配信サーヴィス、Spotifyである。ストリーミングなのに音質はiTunes以上の320kbpsで、再生遅延はコンマ数秒。つまりダウンロードが不要だ。
　しかも2,000万曲が無料で聴き放題なので、もう違法ダウンロードなんて馬鹿らしくなってくる。この夢みたいな音楽配信は、なぜ可能なのか。答えはスマホの普及にある。
スマホがあれば、Spotifyの2,000万曲をいつでもどこでも楽しめる。これがフックとなり、ユーザーの4人に1人が有料会員になってくれた。Spotifyで音楽が再生されるたびに、レコード会社とミュージシャンにお金が入るため、Spotifyの売り上げがCDを超え音楽不況を克服した国も出てきた。Spotifyは音楽産業の出したファイナルアンサーなのかもしれない。
出典元：ワイヤード「
Spotifyは違法ダウンロードを駆逐する切り札か!?」より

　この記事を見るとビジネスモデルが分かる。

　そう、これはフリーミアムモデルである。

　現在のサービスには2種類の月額制と広告付きの無料のものがあり、４分の１の有料会員の料金で利益を上げるのです。　

　以前、レンタルCDが始まった時、こぞって音楽メーカーは売り上げの低下を理由に反対したが、実は音楽の裾野を広げて売り上げは相乗効果で上がった。
　
　今は、音楽CDの売り上げが急激に落ちており、新しいチャレンジが必要となっている状況。日本のメーカーも賛同する可能性は十分にあると思う。　さらにストリーミングということで、海賊版対策になるというウリも後押しするのではないか。

　私自身、さっそく登録しようと、アプリをダウンロードし、登録しようとアクセスしたら日本からのPCだとバレて登録すら出来なかった。

　残念。　

　日本の音楽市場にインパクトを与える可能性は大きい、これがどういう動きになるのかを注目したい。